2024年度 大学合格者インタビューvol.2

理系選択から文転への決意 興味の赴くままに進路を変更

Q.花田くんは理系から文系に転向されたそうですが、その経緯を時系列で教えていただけますか。
A.親が理系だったこともあり、自分も理系に進もうと考えていました。しかし、国際系や国連などにも興味があり、高1の文理選択で迷ったんです。最終的に、高崎高校の特色でもあるSSHで研究や課題研究をやってみたいと思い、理系を選びました。ところが、理系科目、特に物理で苦戦してしまい、高2の6月か7月頃に文転を決意しました。

社会科目の履修に悩む 限られた時間で効率的に学ぶ方法とは

Q.文転で問題になるのが社会科目の扱いだと思います。高2、高3での履修はどのような見通しでしたか。
A.もともと地理より歴史が好きだったので、世界史を自力でやろうと思いました。もう1つの共通テストで使う科目は、短期間で履修できる倫理・政治経済を選びました。地理は高崎高校では学べるのですが、物理のように自分に合っておらず、伸び悩んでいました。

東進の世界史授業に感銘 加藤先生の授業で効率的な学習法を習得

Q.学校で世界史の授業が受けられない中、東進の授業を取られたそうですが、特に良かったのはどの授業ですか。
A.加藤和樹先生のスタンダード世界史です。加藤先生は出題傾向が高い部分を強調したり、難易度ごとに丁寧に分けて教えてくれたので、復習の優先度を決めやすかったです。ただ、映像授業では質問できる先生がいないので、疑問点は自分で調べる必要がありました。教材選びも大変でしたね。
Q.世界史の共通テストの点数はどこまで伸びましたか。
A.本番では96点を取ることができました。

過去問演習講座の効果 丁寧な解説で知識と思考力を深める

Q.東進の過去問演習講座について、良かった点を教えてください。
A.解説や模範解答がPDFで配布されるだけでなく、解説授業も丁寧に行われるところです。特に世界史の荒巻先生の解説は細かく、問題の背景知識まで掘り下げて説明してくれるので、とても勉強になりました。

学科選びの決め手 科目の配点と得意分野で有利に戦う

Q.法学部と社会学部で悩まれたと思いますが、出願の決め手はどのように決めましたか。
A.どちらの学部に行っても、興味のあるゼミに入り、学びたい教授のもとで勉強できそうだったので、学部は問いませんでした。決め手は科目の配点です。法学部は英語と数学の配点が高く、社会学部は国語の配点が高いんです。2次試験直前に、数学の方が伸びしろがあると判断して法学部を選びました。また、共通テストの配点も大きく違っていて、社会学部は理科基礎の配点が突出して高いので、理科の出来次第で学科を決めようと考えていました。

過去問演習の重要性 志望校の特徴を掴み、弱点を克服する

Q.8月の過去問演習会で、各教科の手応えはいかがでしたか。
A.英語は初回から8割近く取れて、自分の英語力が通用すると分かりました。一方、国語、数学、社会は合格点に届いておらず、自分の実力との差を実感する場となりました。
Q.その後、各教科をどのように対策していきましたか。
A.国語は一橋大学独特の字数制限が厳しい記述問題があるので、本文の言葉を言い換えたり圧縮したりする練習を常に意識しました。数学は難しすぎる問題も易しすぎる問題もなく、堅実な問題が多いので、1歩1歩答えに近づくプロセスを大切にしました。世界史は過去問を遡るほど有利になると聞いていたので、400字の記述の書き方や加点・減点のポイントを手探りで学んでいきました。

模試の判定は気にせず 自分のペースで着実に学力を伸ばす

Q.一橋大学の冠模試を受験された時の判定と時期を教えてください。
A.夏と秋に東進で1回ずつ、秋に河合で1回受けました。いずれもC判定で、法学部と社会学部の判定が変動することもありました。

後輩へのメッセージ 効果的な復習と過去問演習の徹底で合格を掴め

Q.最後に、後輩へのメッセージをお願いします。
A.東進の授業を活用して学校の授業の先取りをするのは良いことですが、しっかり復習して定着させることが大切です。私は映像を見ながらテキストにメモを取り、後でメモを見ただけで授業を再現できるようにしていました。これはとても効果的でした。また、過去問は大学ごとに特徴があるので、繰り返し演習することで各大学に特化した力が身につきます。過去問演習は丁寧に取り組んでください。